グリーンウォーターの作り方

メリットと栄養価の仕組み

 

こうしたグリーンウォーターによる水の表情は、メダカ飼育環境以外に、金魚や鯉の飼育でも起こるわけで、自然界の水辺(流れの無い沼や池)の表情にも似ていることに気がつくと思います。

 

特にメダカなどは、もともと自然下に生きる生物ですから、グリーンウォーターができる環境は、人工飼育下とはいえ、かなり自然環境下に近い環境であるということになるでしょう。こう考えれば、グリーンウォーターは見栄えはともかくも、良い水なのだろうと思えてくるはずです。

 

グリーンウォーターは澄みきった透明のウォーターよりも濁った状態ですから、自然界で常に外敵から身を守らなければならない習性のついているメダカにとって、深部に沈みこんで身を隠せるのは大きなメリットになります。

 

紫外線などの影響も調整している可能性があります。結果、ストレスを感じずに成長できる環境にもなっているわけです。

 

更に、グリーンウォーター自体を給餌観点として栄養分を考えることもできます。藻類などの存在という点ですが、メダカの稚魚などは非常に口が小さくて、自然界での給餌もこの藻類(微生物)プランクトンなどを食べることが予測できます。

 

人工飼育下ですから、専用のパウダーでもいいわけですが、自然下にある藻類などの微生物の存在の方が優先されるでしょう。つまり理想の栄養価が摂れるということです。ただし、グリーンウォーターの濃度は濃くなり過ぎないようにした方がいいでしょう。